染色作家
木村むつみ
季節の移ろいに想いを馳せ、
柔らかい色調で情緒的に描いた珠菊の着物たち。
墨で輪郭を描き陰を取り、胡粉で明るさを見るという、
日本の伝統的な絵画手法を生かした作風は、まさに着る絵画。
生地に水を引いて描く「ぬれ描き」と、
墨で輪郭を取り、防染をしないで描く「素描き」の技法を併用した、
京友禅の中でも無線友禅と呼ばれるジャンルです。